「ちゃんと寝たはずなのに、朝からもうしんどい…。」
そんな日が続くと、体だけでなく気持ちまで重くなってきますよね。
この記事では、寝ても疲れが取れないと感じやすい40代の方に向けて、
その原因と、自律神経を整えるための“今日からできるケア”をまとめました。
むずかしい専門用語はできるだけ避けて、わかりやすい言葉でお伝えします。
「まずは1つだけでもやってみよう」くらいの気持ちで、気楽に読んでみてください。
この記事を読む前に、「リカバリーウェアの仕組み」や「疲れが取れにくい体の特徴」をざっくり知っておくと理解しやすくなります。
→リカバリーウェアとは?40代の体が楽になる仕組みと効果を徹底解説
寝ても疲れが取れないのはなぜ?40代に多い3つの原因

寝ても疲れが抜けない背景には、「睡眠の質」「ストレス」「体の不調サイン」が重なっていることが多いです。
まずは「なんでこんなにしんどいのか」をざっくり整理しておきましょう。
原因が見えてくると、「どこから直せばいいか」も分かりやすくなります。
① 睡眠の質が落ちている(時間より中身の問題)
「6〜7時間は寝ているのにスッキリしない」という場合、
足りていないのは“睡眠の時間”ではなく“睡眠の質”であることが多いです。
・夜中に何度も目が覚める
・朝方に目が覚めてそのまま眠れない
・いびきが大きい、呼吸が止まっていると言われる
こうした状態が続くと、体は深い眠り(ノンレム睡眠)に入りにくくなり、
寝ているのに「回復モード」に入りきれていない可能性があります。
つまり、「布団にいた時間=回復した時間」ではない、ということですね。
② ストレスで自律神経がずっと緊張モード
仕事のプレッシャー、人間関係、家のお金のこと…。
40代になると、心配ごとが一気に増えてきます。
ストレスが続くと、体の中では「交感神経(昼のスイッチ)」がずっと優位になり、
本来、夜に働いてほしい「副交感神経(休むスイッチ)」が出番を失いやすくなります。
その結果、寝る前になっても頭が冴えていたり、
夜中にふと目が覚めて仕事のことを考えてしまったりして、
体も脳もちゃんと休めなくなっていくのです。
③ 体の不調サイン(隠れた病気・生活習慣)
「自律神経かな」と思っていても、実は別の要因が隠れていることもあります。
・貧血(鉄不足)
・甲状腺の病気
・睡眠時無呼吸症候群
・うつ状態 など
これらは自分では気づきにくく、「なんとなくだるい」「やる気が出ない」と感じやすいのが特徴です。
生活を少し整えても全く変化がない場合は、一度医療機関で相談しておくと安心です。
ざっくり言えば、「寝ていない」のではなく「回復できていない」状態が続いている、ということですね。
自律神経が乱れると体に何が起こる?

自律神経が乱れると、体のオン・オフの切り替えがうまくいかず、常にエンジンをかけっぱなしのような状態になります。
自律神経は、ざっくり言うと「体を動かすスイッチ」と「体を休ませるスイッチ」です。
この2つがバランスよく切り替わることで、昼は動けて、夜は休めるようになっています。
交感神経=アクセル、副交感神経=ブレーキ
・交感神経…心拍数が上がる、血圧が上がる、筋肉に力が入る
・副交感神経…心拍数が下がる、体がゆるむ、消化が進みやすくなる
どちらか片方だけが悪いのではなく、
「昼に交感神経が働き、夜に副交感神経が働く」というリズムが大事です。
乱れると出てきやすいサイン
自律神経のバランスが崩れると、次のような症状が出やすくなります。
・寝つきが悪い、眠りが浅い
・朝起きても体が重い
・頭痛、肩こり、めまい
・お腹の調子が安定しない
・やる気が出ない、イライラしやすい
人によって出方は違いますが、「いろんなところがちょっとずつ不調」という感じで現れることが多いです。
つまり、自律神経を整えるというのは、
体のスイッチを「昼はオン」「夜はオフ」に戻してあげる作業だと思ってもらうとイメージしやすいです。
自律神経が乱れたときに出やすい体の変化については、別の記事で“40代に多い疲れのサイン”をまとめています。気になる方は合わせて読んでみてください。
→40代男性の疲れが抜けない原因|生活習慣と体のクセを整理(執筆予定)
今日からできる!自律神経を整える3つのコツ

難しいことをたくさんやるより、「これだけは続ける」という小さな習慣を3つだけ決める方が、自律神経は整いやすいです。
ここでは、忙しい40代でも続けやすいものに絞ってご紹介します。
全部やろうとせず、「できそうなものから1つだけ」でも大丈夫です。
| コツ | いつ | ねらい |
|---|---|---|
| 朝、同じ時間に起きて光を浴びる | 起床後30分以内 | 体内時計と自律神経のリセット |
| 夜のスマホ時間を“寝る30分前まで”にする | 就寝前 | 脳を休ませて副交感神経を働かせる |
| 1日1回、呼吸を意識するゆっくり深呼吸 | すき間時間に | 緊張をゆるめて気持ちを落ち着かせる |
① 朝、同じ時間に起きて光を浴びる
体内時計は、朝の光で毎日リセットされています。
起きる時間がバラバラだと、自律神経のリズムも乱れやすくなります。
・できるだけ平日と休日の起床時間を近づける
・起きたらまずカーテンを開ける
・ベランダや窓ぎわで1〜2分でいいので外の光を浴びる
これだけでも、「朝は交感神経オン、夜は副交感神経オン」のリズムが整いやすくなります。
つまり、朝の数分は“体のリセットボタンを押す時間”だと思ってもらえると続けやすいです。
② 夜のスマホ時間を“寝る30分前まで”にする
寝る直前までスマホを見ていると、
画面の光や情報の刺激で、脳がずっと興奮モードのままになってしまいます。
・ベッドに入ったらスマホは触らないと決める
・どうしても触るなら「寝る30分前まで」にする
・ベッドから少し離れた場所で充電する
最初は物足りないかもしれませんが、
数日続けていくと「前より寝つきが良くなったかも」と感じる人が多いです。
ようは、寝る前の30分は「脳のクールダウンタイム」と決めてしまうのがコツですね。
③ 1日1回、ゆっくり呼吸を意識する時間を作る
深呼吸は一見地味ですが、自律神経を整えるうえでとても強力な方法です。
特に「吐く息」を長くすることで、副交感神経が働きやすくなります。
簡単なやり方は次の通りです。
・椅子に座って背もたれから少し離れる
・4秒かけて鼻から息を吸う
・6〜8秒かけて口からゆっくり吐く
・これを5〜10回くり返す
仕事の休憩中やトイレの個室でもできるので、
「イライラしてきたな」「ちょっとしんどいな」というタイミングで試してみてください。
スマホで言えば、再起動ボタンを押しているようなもの。
短い時間でも、気持ちと体の両方をリセットしやすくなります。
こんな疲れ方のときは?タイプ別の対処法

同じ“疲れ”でも、「朝がつらい」「日中がつらい」「夜がつらい」で、少しずつ対処のポイントが変わります。
朝起きた瞬間からつらいタイプ
・起き上がるまでに時間がかかる
・布団から出たくない気持ちが強い
・午前中ずっとボーっとしている
このタイプは「前の日の疲れが抜けきっていない」状態です。
まずは、前の章で紹介した
・朝の光を浴びる
・起きる時間をできるだけ一定にする
この2つを優先して整えていきましょう。
あわせて、
・夕食を遅くに食べすぎないこと
・スヌーズを使わず一度目のアラームで起きるようにする
(スヌーズは朝のだるさを悪化させやすい)
・ベッドの近くに置いた常温の水を1杯飲む
(軽い脱水はだるさの原因)
こんなふうに朝の行動を少し整えるだけでも、だるさは軽くなりやすいです。
まずは「朝の光+水1杯」など、できることを1つだけ続けてみてください。
2〜3週間で少しでも変化を感じられたら、それが改善のサインです。
日中すぐ眠くなるタイプ
・午前中からあくびが止まらない
・会議中に意識が飛びそうになる
・昼食後は特に強い眠気が来る
このタイプは、「夜の睡眠の質」と「血糖値の上下」が関わっていることが多いです。
・夜更かしを少しずつ減らす
・寝る前の夜食や甘いものを控える
・昼食をドカ食いしないようにする
(タンパク質や野菜中心の軽めの食事に)
・カフェインは午前中中心にし、午後2時以降は控える
・昼休憩に15~20分の短い仮眠を取り入れる
こうした小さな工夫だけでも、午後のだるさが軽くなるケースはよくあります。
夜になると元気になって眠れないタイプ
・夜になるほど頭が冴えてくる
・ベッドに入ってもスマホを長く見てしまう
・「明日も早いのに…」と分かっていても寝られない
このタイプは、交感神経が夜までオンになりっぱなしの状態です。
先ほどの「スマホは寝る30分前まで」に加えて、
・日中の軽い運動(散歩30分以上)
・規則正しい食事(3食きっちり)
・ナイトルーティーン固定
(ストレッチ5分+深呼吸+読書など毎晩同じ順序で脳に信号)
・熱すぎないお風呂(38〜40度)にゆっくり浸かる
・寝る1〜2時間前に、お風呂で一度あたたまる
など、「体をいったん温めてから冷ましていく」流れを作ると眠りにつきやすくなります。
つまり、自分がどのタイプに近いかを知っておくと、対策も選びやすくなる、ということですね。
よくある質問(Q&A)

最後に、寝ても疲れが取れないときによく出る疑問を、Q&A形式でまとめます。
- Qどれくらい生活を整えれば変化を感じますか?
- A
人によって差はありますが、まずは2〜4週間を目安にしてみましょう。
いきなり「完璧」を目指すのではなく、「できた日が増えてきたらOK」くらいで考える方が続けやすいです。
- Qどのタイミングで病院に行った方がいいですか?
- A
次のような場合は、早めに医療機関で相談することをおすすめします。
・息苦しさや胸の痛みを伴う
・めまい、ふらつきが続く
・気分の落ち込みが強く、「何もしたくない」状態が続く「少し気になる」時点で相談しておくと、早めに対策しやすくなります。
- Qサプリやグッズに頼っても大丈夫ですか?
- A
生活習慣を整えるのが基本ですが、
そのうえでサプリやリカバリー系のウェアなどを取り入れるのは1つの選択肢です。
「これを飲めば全部解決」というより、「生活の土台+サポート」として考えると安心です。
生活習慣を整えながら、“着るだけで回復を助ける”タイプのウェアを併用すると、よりラクになりやすいことがあります。主要ブランドの特徴をまとめた比較記事も参考になるはずです。
→ベネクス・バクネ・リライブ・ブレインスリープの特徴比較|自分に合う1枚を選ぶポイント(執筆予定)
まとめ|まずは“1つだけ”試すだけで体は変わる

寝ても疲れが取れないときは、自分を責めるのではなく、「体のリズムが崩れているだけ」と考えて、整え直していくのが大事です。
ポイントをおさらいすると、次の3つです。
- 原因は「睡眠の質」「ストレス」「体の不調」が重なっていることが多い
- 自律神経は“体のオン・オフのスイッチ”で、リズムを整えることが大事
- 朝の光・夜のスマホ制限・深呼吸など、小さな習慣からでも十分スタートできる
いきなり全部を変える必要はありません。
「とりあえず明日の朝、カーテンだけ開けてみよう」くらいの一歩でOKです。
無理せず続けることが、いちばんの近道です。
今日から少しずつ、自分の体をいたわる習慣を育てていきましょう。

コメント